d/s (storage)

たまに書きたいこと書く

「メトロイド サムスリターンズ」をクリアしました

f:id:misshe_y:20171103202307j:plain

初回クリア時

この作品のリメイク元である「メトロイドII」は、僕のゲーム人生においては思い入れ深い作品です。幼少期、初代ゲームボーイでプレイしたメトロイドIIは、あまりに敷居の高すぎるゲームでした。モノクロの世界にいきなり投げ出され、おどろおどろしいBGMに怯みながら、脳内でマップを描き進んでいき、突然襲い来るメトロイドに立ち向かわなければならなかったのです。実際、最初にプレイした時はクリアまで行けなかった記憶があります。単純に難易度が高かったのもありますが、一番感じていたのは「恐怖」でした。その後…プレイし直した時はなんとかクリア出来ましたが、形態が進化するメトロイドに何度も苦戦させられ、必死にプレイしていました。恐怖と立ち向かいながら…。

今回の「サムスリターンズ」、IIと比較するとかなりプレイし易くなっています。スーパーメトロイド以降を踏襲し、操作性もいいですし武器も豊富。慣れるまで少しかかりますがフリーエイムで敵を狙えるので攻撃は当てやすいです。マップもスキャンパルスである程度の形はサーチ出来るのでマップ内で迷子になることもない。メトロイドも居る場所が把握出来るのでいきなり出てきてビックリ、は無くなっています。本当にIIの時はメトロイドが出る度にビビっていましたからね…。

プレイしやすさは向上していますが、かといって難易度が低いわけではないのです。メトロイドIIとは難しさの質が違うのはありますが、サムスリターンズの方がはるかに難しい…。まず、全体的に被ダメージ量が多く、慎重なライフ管理が求められます。ザコ敵にしてもダメージを受けてでも無理矢理進むのは望ましくなく、メレーカウンターを確実に決めて倒していくか、それとも回避していくか…という選択を常にしていく形になります。

そして、ボス戦もそれを踏襲しており、確実に避け、攻撃を当てるタイミングを伺うのが基本になります。これをしないでゴリ押ししようとするとすぐに死にます。それに加えてボス戦では攻撃を通す為の謎解きも必要になってきます。これがまた難しいのです。ただでさえ火力の高い攻撃を回避しなければならないのに、通常のミサイル攻撃ではダメージが通らないシーンがいくらかあります。そういった時に自分の使えるアクションとボスの動きや状態を見て攻撃を通す方法を探すのは正直辛いものがありました。特に掘削マシン戦は何度も何度もリトライしていました…。

…と、攻略に苦労した戦闘もありましたが、クリアしてみれば楽しかったとは言えます。攻略を見たくなる時もありましたが、よく観察していればなんとか解けるくらいのバランスであると個人的には感じました。ただ、解法がわかっても攻撃タイミングがシビアな所もありで、難易度はやっぱり高い。子供には厳しいと思いますし、子供でなくてもギブアップしてしまう人もいるかもと感じました。

それでも、トライアンドエラーで進んでいき、武器取得で強化をしていくゲーム性はアクションゲームの王道でありますし、これこそがメトロイドシリーズの本懐だと思います。この時代にこんな硬派なリメイクを作ってくれたことはちょっと凄いことかなと感じましたし、「メトロイド」を作るという製作者のこだわりも見えました。

メトロイドへのこだわりで言うなら、ライトなファンの僕にとってもおっ!?となる要素が多く詰め込まれているのも印象的でした。原作のマップとは全く違うものに刷新されてはいますが、要所要所では原作を思い出す地形があったり、原作BGMの引用と、スーパーメトロイド以降のBGMのアレンジもありましたね。

そして極めつけは原作に登場しなかった宿敵リドリーの登場。これは本当に衝撃的でした。昔の記憶を思い返しつつ、これで終わりだなと思っていたところにヤツが現れたのですから…。ファンサービスとしては最上級と思いましたが…やっぱり強い!ラスボスになりますのでやはりトライアンドエラーで攻撃パターンを覚えていくことになりましたが、その分撃破した時のカタルシスはたまらないものがありました。


思い出のゲーム、メトロイドIIのリメイクということで期待はしていましたが、期待をはるかに超えるボリュームと歯ごたえで帰ってきてくれたことには感謝しかないです。マップは見え、色んな面でプレイしやすさは当時より上なのは確かなのですが、未知のエリアへ進んでいく緊張感は昔に味わったもののフラッシュバックであり、再びこれが味わえることの感慨を噛み締める瞬間もありました。最後に…本当に面白かった!